ツバキアンナ(1970年生)
天狗族

2012年
(L.2014-53.02)

神道の教えと繋がりのある妖怪、天狗は、伝統的に日本美術においてはグロテスクで鼻の長いノーム(老人のような風貌の小さな妖精)のように描かれる。しかしながら、ツバキは手の込んだ入れ墨で飾られた筋肉質な右腕、翼のシルエット同様、天に立ちのぼる印象的な髪などで、天狗を非常に魅惑的な男性として描いている。ツバキは2001年に「ツバキアンナ絵巻〜江戸当世若衆百景〜」を出版し、その中で侍、サーファー、ロックミュージシャン、そしてその他の様々なジャンルの男性の肉体美と性的神秘性を讃えている。