魚喃キリコ（1972年生）は、日本の漫画作家とフランス、ベルギーの漫画作家を結び付けるための国際芸術運動である「ヌーベルまんが」にかかわっている。ヌーベルまんがのテーマとは日常生活から生じたものである。アーティスト達は、サイエンスフィクションやファンタジーのようなセンセーショナルなジャンルは避け、その代わりに個人的な関係を大切にし、日常の中にある意味を捜し求める固有のドラマに焦点をあてた。

魚喃の作品はその明快なグラフィックデザインで知られ、作家自身が言うように、感情の離脱と絶望感を伝える事を意図している。彼女の作品の登場人物達は、美しくも儚い深い感情を醸し出し、そしてそれは彼女のストーリーにより深いペーソスを作り出す。

広く人気を博した魚喃キリコの「Blue」の単行本を展覧会場にて、また全てのページを会場内のiPadにて観覧できるようになっています。