安野モヨコ(1971年生)
「さくらん」より原画
2001年-2003年
(L.2014-47.03)
第5話の口絵として描かれたこの原画は、この物語の中で、はっきりと性的表現が描かれているシーンの一つである。この回でとめきは、禿から引込禿に昇格し、おりんという名をもらった。遊郭の主人はおりんに初潮が来た事を確認すると、もうすぐおりんも性的な奉仕ができるようになると皆に通達をした。
きらびやかな彩りにもかかわらず、左右比対称で混沌としたこの原画の構図は、差し迫ったデビューの日を前にしたおりんのセックスに対する不安を表している。