安野モヨコ(1971年生)の漫画は主に女性読者を対象としているが、幅広いテーマを巧みに操っている。安野は小学生の読者を対象としたファンタジー漫画「シュガシュガルーン」(2004年-2007年にかけて連載)でもっとも商業的成功を収めたとされているが、「ハッピーマニア」(1996年-2001年にかけて連載)のような、大人向け漫画でも知られている。この作品は現代日本に生きる女性が直面する問題だらけのラブライフを描いた作品である。また「脂肪と言う名の服を着て」(1996年-1997年にかけて連載)では若い女性が過食症に苦しむ姿を描いている。
展覧会場内では安野の力作「さくらん」の単行本のために書き下ろしたオリジナル原画と、その単行本を展示しています。また単行本は全てのページををデジタル化しました。