ツバキアンナ(1970年生)は自分の作品を「現代の浮世絵」と呼んでいる。実際、彼女のインスピレーションの多くは月岡芳年(1839-1892)のような近世浮世絵師に由来し、彼女の作品集の中では、男性達を若衆とよび、とてもセクシーに描いている。若衆は江戸時代(1615−1868)を通じて春画とそれ以外の浮世絵版画の題材としてたいそう人気があった。そのような日本の歴史を称える一方で、ツバキは彼女の作品にロックミュージック、パンクファッション、サーフィンなどの要素を取り入れ、さらには「プレーボーイマガジン」への作品掲載など、現代のポップカルチャーも大いに受け入れている。