寺岡は、伝統的版画家の橋口五葉(1880-1921)と同様に、彼の版画作品において日本の木版画制作工房との共同制作システムを取り入れている。寺岡は高見沢木版社の高見沢氏監修の下、「セラと蛸/セブンスヘブン」(2001)を制作した。展覧会場内のビデオモニターで彫師、摺師、そして高見沢木版社のアシスタントのチームが黒のインクで版木を印刷するところから初め、一色ずつ色づけし、丹精を凝らして絵を仕上げる29段階の手順を紹介している。