寺岡政美(1936年生) 無題 1966年〜1970年代前半 (L.2014-49.01)
現代科学からインスピレーションを受けて、寺岡は抽象的だがむしろ解剖学的には正確に精子細胞の形をした彫刻を製作した。この場に同様に展示されている彫刻「男女の姿」の様に、この作品は何世紀にも渡りその年の収穫を祝う祭りで飾られた木製の巨大な男根となんらかの類似点がある。皮肉にも寺岡はその祭りの存在をこの作品を作り上げた後で知ったそうである。